死後の世界

中絶した子は今どこに

 堕胎された子、また流産の子は、今は天国にいます。それは主イエス・キリストが次のように言われたからです。
 「あなたがたも悔い改めて、子どもたちのようにならない限り、決して天の御国には入れません」(マタ一八・三)
 「子どもたちのようにならない限り・・・・天の御国に入れない」は、言い換えれば、子どもの多くは一般的に天国に入れる者たちであるということです。
 とくに、胎児や乳児のうちに死んだ魂は、神のあわれみにより、天国に迎えられると考えてよいのです。
 彼らは今、神のみもとで安息の中にあります。あなたのお子さんも、天国で神からの慰めを得ていることでしょう。
 そうした霊は、決して「浮遊霊」や「不成仏霊」となっているわけではありません。あなたは「水子供養」などといって、高いお金を出して僧侶に供養してもらう必要は、全くありません。
 かえってそのようなことをすると、その偶像崇拝の罪が、天国にいる子どもと神様を悲しませることになります。
 しかし、堕胎された子は、この世で過ごすはずであった時を奪われた人々です。やむを得なかった場合もあるでしょうが、もしあなたの安易な決断がそれを奪ったのであれば、あなたはそのことで神の御前に悔い改め、天国での子どもの幸せを神に願い求めなければなりません
 そして、子どもを天国に迎え入れてくださった神に感謝をささげ、ますます神に心を向けて人生を歩んでいくことです。
 あなたは、死んだ子どもの分も含めて、この世の時をますます神のために生きるべきです。
 これは中絶された子の母親だけでなく、父親についても、全く同様に言えることです。父親も、子どもを天国に迎えてくださった神に感謝をささげ、ますます神に心を向けて歩んでいくべきです。
 そうすることにより、たとえ中絶の際に親に罪があったとしても、子どもは天国で親を赦してくれるでしょう。
 もしあなたがそうしないなら、あなたは自分が死んだあと、子どもに会うことができません。
 「あなたがたも悔い改めて、子どもたちのようにならない限り、決して天の御国には入れない」
 のです。あなたが、もし死後に天国に行けなかったら、あなたは愛する子に会えなくなってしまうのです。
 あなたはこの地上で与えられた時を、子の分も含めて、しっかり神と人のために生きなければなりません。そうすることにより、あなたが死んだ時、あなたは自分の子に再会することができます
 あなたの子は、天国で神の愛によって深い慰めを得ているので、あなたとの再会を心から楽しみにしています。
 神は子どもの心の傷を、すでにいやして下さっています。何があったにせよ、子どもはあなたの子なのです。
 あなたは、子どもに再会することを望みますか。もしそうなら、天国と神を見上げて歩んでいくことです。それによって、あなたはやがて天国で子に再会し、楽しく共に生きることができ、神もそれを喜んでくださるのです。

                                 久保有政(レムナント1994年7月号より)

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